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ご存じですか?デフリンピック

オリンピック、パラリンピック。皆様はご存じかと思います。
ちなみにデフリンピックはご存じですか?

デフリンピックは、聴覚障害を持つ人々のためのスポーツの祭典で、オリンピック同様、4年に一度、夏季・冬季が交互に開催されます。
日本では馴染の薄い大会かもしれませんが、実際、日本ではまだ周知がされていない現状があります。

2021年の調査結果によると、各国でのデフリンピックの認知度は以下の通りです:

アメリカ 39.8%
ブラジル 38%
韓国 31%
と3割以上の人々がデフリンピックを知っている国がある一方、
日本では16.3%と認知度が低い現状です。
この理由の一つとして、過去に日本でデフリンピックが開催されていなかったことが挙げられると思います。

しかし、2025年11月に第25回デフリンピックが日本(東京)で開催されます!しかも、100周年を迎える記念すべき大会です。

これを機にデフリンピックを知っていただき、ろう者のスポーツを観戦する側として楽しんでいただければと思います。

さて、デフリンピックの話題ついでに、皆さん手話をご存じかと思いますが、実は、ろう者は手話を学問として学ぶ機会が少ないことをご存じですか?
日本では現在、手話は公式な言語として完全には認められていないため、ろう者が手話を学ぶ機会も限られています。
この現状を打開するため、手話言語法の制定に向けた議論が進んでおり、手話が言語として認められることが期待されています。
その結果、ろう者だけでなく、国民全体の学びの機会が増えることが望まれています。

個人的には、ろう者以外の人々も手話を学べば、例えばコンサート会場や騒がしい場所でも、声を大きく出さずに手話でコミュニケーションが取れる利点があると思います。

手話は「ろう者のための言語」ではなく「みんなの言語」になれば、私たちの生活ももっと充実するかもしれません。

デフリンピックを契機に手話にも興味を持っていただければ幸いです。
(なお文責者は手話を途中断念しております)

※国連の障害者権利条約の中には手話が言語であることが明記されており、日本でも障害者基本法において手話が言語であるとされています。また各自治体で手話言語条例を制定しており、手話が言語であることへの認識が深まりつつあります。